霧吹きでシュッと葉に水をかける「葉水(はみず)」。なんとなく良さそうでやっている人が多い一方、タイミングや使い方を間違えると逆効果になることは意外と知られていません。
わたしも「とりあえず毎日シュッシュしておけば元気になるはず」と思っていた時期がありましたが、真昼の葉水で葉焼けを作ってから、ちゃんと調べるようになりました。
葉水の 3 つの効果
1. 湿度の補給
多くの観葉植物は熱帯・亜熱帯出身で、湿度 50〜60% を好みます。エアコンの効いた夏の室内や暖房期の室内は湿度 30〜40% まで下がることも多く、葉水はその場の湿度を一時的に上げてくれます。
葉先がチリチリと茶色くなるのは乾燥のサインのひとつです(葉先が茶色くなる原因 参照)。
2. ハダニの予防
葉水の効果で一番実感しやすいのがこれです。ハダニは乾燥した葉裏が大好きで、湿った環境が苦手。定期的な葉水、特に葉裏までかける葉水は、最も手軽なハダニ予防になります。
すでにハダニが出てしまった場合の駆除は ハダニの駆除と予防 にまとめています。
3. 埃落としと光合成の回復
葉の表面に積もった埃は、見た目だけでなく光合成の効率も下げます。葉水と柔らかい布での拭き取りをセットにすると、葉のツヤが戻り、株全体が元気に見えます。
正しいやり方
- タイミングは朝か夕方。気温が上がる前・下がってからの涼しい時間帯に
- 葉の裏までしっかり。ハダニ予防の主戦場は葉裏です
- 霧は細かく、全体がしっとりする程度。滴るほどはかけない
- 花や蕾には直接かけない(シミや傷みの原因)
道具は 100 円ショップの霧吹きで十分です。細かいミストが出るものだとムラなくかけられます。
やってはいけない葉水
- 真昼の葉水: 葉に残った水滴がレンズのように光を集めて、葉焼けの原因になります。夏の直射日光下では特に危険です
- 夜遅くのたっぷり葉水: 濡れた葉のまま朝を迎えると、蒸れてうどん粉病などのカビ系トラブルの温床に。夜にやるなら軽めにして、朝には乾いている量に
- 水やりの代わりにする: 葉水はあくまで「葉と空気」のケア。土への水やりの代わりにはなりません。「葉水はしてるのに枯れた」の多くは、土がカラカラだったパターンです
季節ごとの使い分け
- 夏: エアコンの乾燥対策として朝夕の習慣に。ハダニの最盛期でもあるので葉裏を重点的に
- 冬: 暖房で空気が乾く季節。日中の暖かい時間に軽く。夜は避ける
- 梅雨: 湿度が十分あるのでお休みしても OK。カビ予防を優先して風通しを
置き場所と直射日光の関係は 夏の観葉植物の置き場所 も合わせてどうぞ。
葉水が特に好きな種類
カラテア、シダ類(アジアンタム・ボストンファーン)、エバーフレッシュなど、湿度が好きな種類は葉水の効果がはっきり出ます。逆にサンスベリアや多肉系の乾燥好きには、頻繁な葉水は不要です。
種類ごとの好みは 植物図鑑 で 100 種類分まとめているので、うちの子の分だけでもチェックしてみてください。
「毎朝の葉水」を習慣にするコツ
葉水のいいところは、植物と顔を合わせる時間が増えることです。毎朝シュッとかけるついでに「新芽が出た」「葉色が変わった」と気づけるようになると、トラブルの早期発見にもつながります。
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